2025-10-11

Tちゃんの夏休みの取り組み

またまた久々の更新です。
先月までは真夏の暑さが続いていましたが、ようやく秋らしい季節になってきました。
季節の変わり目のせいか、体調を崩している生徒さんが多く心配です。

さて少し前の話になりますが、幼稚園の生徒さんのTちゃんからこんなうれしい申し出がありました。

「夏休みの間に自分で曲を作ってみたい。」と。
どうやら幼稚園で有志の自由課題があるらしく、彼女は作曲したものを作品として
提出したいということらしいのです。わたしは「やろう、やろう!」と即答。
課題にピアノを選んでくれたことも、作曲したいという意欲もうれしかったです。

そうして約1か月間、レッスンの5~10分を作曲の時間にあてて取り組むことに。
音楽理論的にどうかとか、作曲技法はとりあえず置いておいて
できるだけ純粋な彼女のアイディアに沿って作っていきたいと思ったので
わたしからの提案は最低限にして、たくさん質問をしました。

「どんな曲にしたい?明るい、くらい、落ち着いてる、元気…」
「題名を決めてから作ってみる?それとも曲を作ってから?」
「歌詞はつける?つけない?」
「この音は伸ばす?おやすみ(休符)にする?」
などなど。

Tちゃんからは、どんどんアイディアが出てきます。
次のレッスンのときにはもう半分メロディーを考えて来てくれていました。
「ここは、話しかける感じ」
「最後はまだ決まってないんだけど、音が落ち着いた方がいいかなあ」
「歌詞を考えるのはむずかしい…題名は『レインボー』にしたから、
虹が出る様子とか…たとえば~…♪
(鼻歌でメロディーを歌いながら色々な歌詞を試して当てはめている)」

自分からこんなにアイディアが出てくるのがすごい!
Tちゃんは、楽譜に描いてある絵を見て「きれい~、この絵は〇〇なのかなあ」とか、
「ここの音、前に弾いた曲と一緒じゃない?」とか
普段のレッスンの時からいろいろなことに気付く力、想像する力がある生徒さんでした。
そういう興味や好奇心みたいなものがさまざまな原動力になっていくんだなあと実感しました。

また、拍子も調性も曲の長さも特に口出ししていなかったのですが
4拍子っぽい&ハ長調っぽい曲になっていたのが、なるほどな~と思いました。
調性に至ってはまだ何も教えていないけど、これまでの曲を通して
少しずつ、しかし確実に拍子感とハ長調の響きが彼女の中に浸透してきているのかもしれません。
(メロディーを見るとわたしは途中でへ長調が聞こえる。和声付けしたらおもしろそう)

後日、お母さまが模造紙にまとめたものを写真を後日送ってくださいました。
素敵な作品~!(掲載許可をいただきました。お名前だけ塗りつぶしています。)

わたしにとっても楽しい経験でした。
Tちゃんありがとう♪
普段のレッスンにもこういう取り組みがあったらおもしろいかもしれませんね。
ちょっと考えてみようかな!

 

今日の一曲

今月初めから4年ぶり(本当は5年に1度の開催ですが、
前回がコロナ禍の延期されたため)にショパン国際ピアノコンクールが開催。
今年も数名の日本人ピアニストたちが大奮闘。毎回、アジアからの出場人数が増えている気がします。
今日の曲紹介はショパンの作品全部!
ということで → YouTube(Chopin Institude)

コンクールの様子がライブで見られるのでぜひご覧になってください。
こんな有料級のものがタダで見られる時代…すごい…

 

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